忍者ブログ
CATEGORY : []
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。


2025/05/12 19 : 21
CATEGORY : [SS]
やべぇすっかり忘れてた。

こんばんは。水無月一彩です。
正確には提出ではなく、先輩にチェックしてもらう期日、です。
もうムリだろどう考えても。あと20ページだぜ。
それに論文?もう死亡フラグ成立してないかこれwwwwww

そうそう、すっかり忘れてました。
サークルの自己紹介号のイラストも終わってません。どうしましょう。
だって締切あさってですよ?無理じゃねwwwwww
ネタねーよwwwwwwwwww

話は変わって。
現在来たるべきプラチナに向けてロコンのタマゴ孵化計画やってます。
ガーディから遺伝させて熱風を覚えさせようと思ってます。
ルビーからロコン連れて、FRからガーディ連れてタマゴ!みたいな。
ただいまガーディのレベル上げ中。あと15レベルくらいで覚えます。
がんばるぞー。

追記にパチ子の過去話・後編。


ある週の金曜日。
ボクはいつもの時間に、いつものようにセンを待っていた。

「おい」

いきなり呼ばれて、ボクは振り返る。
その声は、センじゃなかった。
呼んできたのは、いつも嫌がらせしてくるあいつら。
いつにも増して人数も多いし、なんだか怖い。

「何?」
「お前最近、金曜日に来る変な奴と仲いいじゃねーか。今日はまだ来てねーみてーだけど」
「変な奴って言うな!センはボクの友達だよ!」
「友達ぃ?」

あははは、と、あいつらは笑う。
何がおかしいの?
ボクとセンは、友達、それだけなのに。

「つーかさ、お前見てるとほんとムカつく」
「最近変に反抗しなくなってきたしさー」
「ここいらで仕置きした方がいいんじゃねー?」

向こうは5人、ボクは1人。
さらにボクはもともと非力な種族だ。勝てるわけがない。
っていうか女の子を袋叩きって、女も何人か混じってるけど、男として最っ低だと思わないの?

「待ちなさい!」
「い、嫌だ!」

鬼ごっこが始まった。
鬼ごっこなんて可愛いものじゃないけれど。
ボクの体力が切れるのが先か、あいつらが諦めるのが先か。
そんなことはどうでもよかった。
センが来る前にどうにかしなきゃ、その一心だった。

「あっ……!」
「案外簡単に追いつめられるもんなんだな!」

水辺に追い込まれた。
これがいわゆる、背水の陣ってやつなのかな。
どうしよう、どうしよう。

「な、何よ……!」

口だけで精一杯の抵抗をする。
体は恐怖で動かない。

「じゃーな!」

どん。

思いっきり海の方に押された。
ボクはバランスを崩してしまう。

ばしゃあっ……!

ボクは水中に投げ出された。

「ちょろいもんだぜ、あいつを海に投げ出すくらい」
「さっすがー!」
「僕らは水タイプだけどあいつは電気だもんねー」
「あははは!このまま帰ってこなければいいのにねー」
「さ、帰ろーぜ!」

「――お前ら、クルミを海に落としたの?」

「あ?お前あいつのダチか?」
「そうだよ。で、クルミを海に落としたの?」
「だったら何だよ」

「……許さない……!」

とても強い一陣の風が草むらを吹き抜ける。

「うわぁっ!なんだこの風!」
「強い…!」
「痛いよっ!に、逃げよう!?」

センの風起こしの威力に驚き、わらわらと逃げていくいじめっ子たち。

「クルミを助けなきゃ……!」

センは海に飛び込んだ。


ボク……どうなるんだろう……?
このまま……死んじゃうのかな……?
嫌だな、まだ……死にたくないな……。

……誰?

ボクの手、つかんでくるのは、誰……?


ざばあっ!

「クルミ!しっかりしてクルミ!」
「……セン?」
「遅くなっちゃってごめんね!大丈夫?」
「…うん」
「とにかく上がろう?」

ボクとセンは、海から上がった。
ボクはセンにつかまって、ふわふわと空を飛ぶ。

「あいつらはボクがやっつけたから、もう大丈夫だよ」
「ありがとう…」
「ねぇクルミ」
「何?」
「どうして言ってくれなかったの?毎日嫌がらせ、されてたんでしょ?」
「……これくらい、どうにかなるって思ったから……」

それも事実。
これくらいいつもされてるからどうにかなるって思ってた。
でも、それよりも。
そんなことよりも。

センに迷惑かけて、嫌われる方がずっとずっと嫌だった。

「互いを知るには会話からって、言ったよね?」
「うん」
「こういうことも話してほしかったんだけどなぁ…」
「……センは」
「ん?」
「センは……ボクと一緒にいて、迷惑じゃない?」

ボクはすぐに意地張って、何でも首突っ込んじゃう。
もしそれが、センにとってものすごく迷惑なことだったとしたら?
考えたくはないけれど、もし、いやいや友達やってるとしたら?

「全然迷惑なんかじゃないよ?クルミと一緒にいると楽しいもん!」
「ほんと……?」
「うん、本当だよ!」
「そっか……」

よかった。
そう思ったら、ぎゅっとセンの服を掴んでたボクの手が緩んで。

「!」
「クルミ!」

ボクはまた、海へと真っ逆さま。
安心してすぐ、こんな展開?嘘だよね?
自分のせいとは言え、怖くて怖くて。
海でも、叩きつけられるんだもん。痛いよね。

ざっ。

「あれ……?痛くない……」

ぎゅっとつかんでくるのは、センの腕。
ものすごいスピードで急降下して、ボクを助けてくれたんだ。

「セーフ……。もー……ちゃんとつかまってなきゃダメだよー?」
「ごめん…ほっとしたら手が緩んじゃった」
「じゃ、そろそろ地上に降りるよー」

ボクたちは地上に降りた。

「今日は…その、本当に……ありが、とう」
「どういたしまして!えへへー。それじゃ、来週会おうね!」
「…うん!じゃあね!」
「ばいばーい!」

センはいつものようにふわふわと飛んで帰って行った。


次の週の水曜日。
いきなり風車が止まって、風も吹かなくなった。

それからセンは、来なくなった。


“嬉しいことも楽しいことも、辛いことも悲しいことも、全部分かち合うことができれば、お互い幸せになれる”

互いを知るには会話からって、センは、そう言ったよね?
じゃあ、どうして?
どうして何も言わないで、ボクの前からいなくなっちゃったの?

「ボク、嫌われちゃったのかなぁ……」

いつもいるはずの、看板の前。
キミが来なくなってから、1か月。
ボク、頑張ってるよ?嫌がらせされても、耐えてるよ?

だからまた、ボクとお話、しようよ。
遊びに来てよ。

「きっと、ボクのせいだよね……」

ボクは座り込んで、だれにも悟られないように顔を伏せて。

「初めての、友達、だったのにな……」

あふれる涙を分かち合ってくれる人は、ボクの前には、もういない。


終わり。



おまけ。

ボクが看板の前で泣いていたら、1人のニンゲンの女の子が、やたら食いしん坊な小さなサルを連れて草むらに入って行った。

「セイテン、ひっかく!」

かっこいい、ボクは純粋にそう思った。

「ちょっと待て、このトレーナー相当強いぞ!」

わらわらと他のみんなが逃げていく。

「……キミ」

み、見つかった……!!
どうしよう、ボク逃げ足速いわけじゃないよ…!

「どうして泣いてるの……?これで涙、拭いて」
「お前、これ食え!元気出るぞー!あ、お前の名前、なんてーの?」
「く、クルミ……」

こうして、ボクとマスターは出会ったんだ。



はいー、完結しました。どうもありがとうございます!
リスと風船の物語。
読んでてわかると思いますが、センがいなくなったのはパチ子のせいじゃないです。
素敵ファッションのあいつらです。
だって、友達だもん!って言ってたやつがいきなり来なくなるなんて、あり得ませんしね。
パチ子が自分から落ちちゃったので、高いところから降りられないのは自業自得ですwwwwww

物語的にカットしすぎて文章繋がってないので書き直したいです。
書きなおしたのをサイトにあげようかな……。

たまたま金曜日にパチ子に出会った&素敵ファッション追い払ったのでネタになりました。
一週間後にちゃんとセンは来たんだけど、パチ子はもうマスターと旅を始めてるのでいないんです。
それからすれ違いー。


PR
2008/05/25 20 : 23
こめんと [ 0 ]
<<わ、私、皆さんと仲良くできればなぁって思って… | HOME |日焼けがひりひりする>>
COMMENT
COMMENT WRITE















<<わ、私、皆さんと仲良くできればなぁって思って… | HOME |日焼けがひりひりする>>

忍者ブログ [PR]